
鶏は胃袋を、腺胃(せんい)と筋胃(きんい)の2つを持つ。砂ズリは後者。鶏は飲み込んだエサを腺胃で消化液と混ぜ、次にこの筋胃で内部に溜めた小石や砂利と一緒に細かくすり潰す。その仕事柄からか、筋がやたら発達した壁のぶ厚い強靭な胃袋になっている。

鶏の胸肉の内側にある、言わばインナーマッスル。体内で一番使わない筋肉だから、柔らかく脂肪も少ない。牛・豚のヒレに当たる。ささみの名は形が笹の葉に似ていることからきている。

鶏の肝臓(かんぞう)。別名、肝(きも)、血ぎも。ビタミンA・B2・Eなどの他に、鉄・銅などのミネラルも豊富に含んで栄養満点。糖質が少ないため、カロリーを取りすぎる心配もない。

鶏の心臓。名称の由来は英語のHeart(ハート)から。なにやら関西人がハートを言えずにハート…ハト…ハツとなったという説も。別名で「こころ」と呼ぶところも。貧血に良い葉酸が多く含まれている。

ハツ(心臓)の根本「はつかん」と、繋がる血管の集まり「はつひも」にあたる部位。周りに脂肪がたっぷりと絡みついてるために心臓の「トロ」から、ハツトロと呼ばれるようになったらしい。別名で「こころ」の残り部位であることから「こころのこり」と呼ぶところもある。

鶏の尾羽が生えている部分(言わば尾っぽ)から、尾端骨を除いた周りの肉。よく動かしている部位であるが、とても脂肪がのっているのでむっちりとして食べごたえがある。名称は、ぼんちり、ぼんぢり、ぼん、三角、テールなど多数。。また、雌ならばみさきと呼ぶことも。